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2013 01,27 17:54 |
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というわけで前編の感想に続き、
「劇場版魔法少女まどか☆マギカ 後編~永遠の物語~」 の感想も語りたいと思います。 なお、今までの感想記事同様、 勝手な評論や多少否定的な意見も交えているので、 そういうのをあまり好まない方は、見ない事をおススメします。 あとネタバレ満載なので、映画見てない人は注意です。 というわけで、本文はつづきからどうぞ。 前編の感想の最後でも言ったように、 後編の出来は、僕の前編に対する不満を一気に覆すほどのものでした。 この記事でも同じく演出、作画、構成など、アニメと異なる部分について話したいと思います。 まず、前編と比べて、後編はもっと原作に近いです。 恐らく原作のクオリティも9話以降がピークだったためでしょう。 しかしそれでも注目すべき変更点がいくつかあります: ① オクタヴィア戦での描写 アニメでも、このシーンはTV版からBD版で大きく修正されていましたね。 劇場版ではそれがさらにパワーアップしています。 杏子の負傷程度は増し、出血の描写が激しくなりました。 これによって、圧倒的に不利な状況でも立ち向かおうとする杏子の心境が、より強く表現されたのではないでしょうか。 また、アニメでは杏子がまどかを守りきれず、まどかがオクタヴィアにつかまってしまうという描写でしたが、 劇場版では、まどかが杏子をかばい、オクタヴィアにつかまるという描写に変更されていました。 これは思わずGJと思いましたね。 アニメ放送時はやけに「まどかが役に立たない」と批判する声が目立ちましたが、 この変更によって、まどかの友達思いの性格、及びさやかを救いたい強い決意が伝わるようになりました。 そして結局オクタヴィアにつかまってしまうという意味でも、この変更は視聴者に人間の無力さを知らしめる事になります。 あと、このシーンでもう一つ変更点がありました。 アニメでは杏子のモノローグの時、杏子を象徴する赤とさやかを象徴する青の色が混ざり合う映像が流れていたのですが、 劇場版では普通の回想になっていましたね。 この改変はちょっと意図がよくわからなかったです。何か意味があるんでしょうか? 個人的には元の表現手法の方が好きですね。 ② 過去編へのトランジション アニメではエピソードが9話、10話とわけられていたので、 10話の過去編へのトランジションに特に問題ありませんでしたが、 映画となるとそうはいきません。どう杏子の死から過去編につなげるか、必然的に工夫が必要になります。 にも関わらず、制作スタッフは上手くこの課題をクリアできたと思います。 杏子の死の後、劇場版オリジナルとして追加されたシーン。 血のように赤い空に、果てしなく続くかのような、墓だらけの平原。 悲壮な音楽の中、QBが「結局まどかが魔法少女になるしかない」という事実をほむらに告げる一幕は、 強烈な絶望感を誘うと同時に、視聴者に「どうしてほむらはそんなにまどかを魔法少女にさせたくないのか」と思わせるものでした。 そして、映画冒頭にあったカウントダウンが逆再生され、過去編にうつり、 ほむらの真の目的が明かされる・・・ とても自然で、その上視聴者をグイッと引き込むような、絶妙なトランジションでした。 もしアニメのようにそのまま過去編に切り替えていたら、このような効果はなかったでしょうね。 この部分に関しては、本当に感服せざるを得ません。 ③ その他変更点 過去編終了後、アニメ通りコネクトが流れましたが、 その映像が少し変更されていましたね。 Aメロパートで、過去の時間軸のほむら達が、多彩なデザインの大量の椅子に座っている、という映像が追加されていました。 アニメのBD版で、恭介の病室やまどかの部屋に置いてあるのと同じような椅子に見えましたが・・・ 一体何を意味しているんでしょうか? これはまた別の考察が必要になりそうです。 あと、魔女文字のエンドロールも面白い仕掛けでしたね。 ネットで解読スレを見てからわかったのですが、ほむらがまどかに対する思いを綴った詩だったとは。 スタッフのまどか愛を深く感じるでぇ・・・ ④ やはりBGMにツッコミを入れたい いやぁ・・・前編の感想で話したばかりなので、 またこの話題を持ち出すのもアレなんですが・・・ 後編もBGMの乱用が目立ったというか。 まず、ほむらが絶望し、ソウルジェムが濁っていくあのシーンですが、 アニメでのBGMは「Nux Walpurgis」だったのに対し、 劇場版ではワルプルギス戦前半と同じく「Surgam Identidem」が流れていましたね。 これはマジで謎改変。この絶望感あふれるシーンで、なぜあんな熱血な音楽を流すのか。 アニメ放送時は「Nux Walpurgis」に一番泣かされたという事もあり、この改変は個人的に残念でした。 あと、まどかが契約する時に「Decretum」を流すのも謎。 このシーンは、まどかが始めて自分で考えて決断をする重要なシーンなんですから、 余計なBGMは入れず、視聴者がまどかの言葉に耳を傾けるようにするべきだと思うのですが。 まどか役の悠木さんの演技も素晴らしかったのに、BGMによって掻き消されているような印象がありました。 BD/DVDでのコメンタリーでも言っていたように、声優さんの演技に任せるべき所はちゃんと任せないと逆効果にしかならないんだと思います。 (これは前編でのBGM乱用に対しても言える事だと思います) それでも、今回の劇場版は大満足でしたよ。 ストーリーを知っているにも関わらず、終始まどマギの世界に入り込んだまま、楽しむことができました。 それによって、「やっぱ自分はこの作品が好きなんだ」とより強く感じるようになりましたし。 何よりも、今年公開するであろう新作の「叛逆の物語」にももっと期待するようになりました。 今から楽しみで仕方ありません。果たしてどんな内容になるのでしょうか? 後編最後に流れた予告からすると、やはり魔女が再出現するのでしょうか?とても気になりますね。 ともかく! 終映ギリギリだったとはいえ、劇場版まどかマギカをちゃんと見れてよかったです! そしてもう一度! 「魔法少女まどか☆マギカ」の制作スタッフの皆さん、 こんなに素敵な作品を作っていただき、本当にありがとうございました!! それでは、この記事はここまでとしておきます。 後ほど、この記事では語れなかった、ちょっとしたオマケ程度の感想を書きたいと思います。 PR |
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